小さな試み

3月17日に、第二回目のDFサポーター養成研修会をしました。

参加者は15名。
一回目の参加者と合わせて30名になりました。

参加された方々は
認知症の人にとって、自分も何か出来ることはないだろうか、と言う
お気持ちを持っておられる方です。

そういう方が30名もいらっしゃることに
社会が良くなることを願っている人が、自分の身近にも
こんなに沢山、しかも手を伸ばせば届くところに・・・と
勇気をもらいました。

出来ることをしていこう、
誰でもが参加できることで、
人と人が繋がった地域を作っていこうと思いました。

そこで、一つの試みを始めました。
こういう事です。

Oと言う地域には、DFサポーターが二人になりました。

その町には、若年で発症し、仕事を休んでいる方がいます。
その方は、あまり家の外には出たがらないそうで
奥様からご相談があって、少しでも外に出て欲しいと願っているとのことでした。

時々、朝に家の前の保育園の子供達を見て、ほほえんでいることがある
若い頃から子供が好きで、自分の子供だけでなくよくかわいがっていた、
と言うお話を聴いて、

O地区の二人のDFサポーターさんと
Nさんというその方と一緒に楽しめることはないか、
考えました。

それで気がついたのは、保育園の門の前に小さな花壇を作ること。
プランターを並べ、苗を植え、水をやり・・・
そういうことなら、出来そうだと思いました。

子供とのふれあいも自然に出来るのではないか・・・
水やりをすることで、体を動かすことも出来るのではないか・・・
保育園の先生方ともお友達になれるのではないか・・・

考えを合わせていくうちに
保育園にお話に行ってみようと言うことになり、園長先生ともお話が出来ました。

そうして花壇を作ってもいいと言うことになり
奥様と相談の上、プランターに土を入れるところから
Nさんに手伝ってもらう事になりました。

土の入った袋は10キロぐらいあって女性ではもてません。
Nさんに力を貸していただければ、簡単に入れることが出来ます。
大きなじょうろに水を入れればやっぱり重くて、これも男手が必要です。

そうして花を植えたりしながら、子供や先生方や、通る人に
話しかけられる事もあるようになり・・・

そういう活動の見守りを近所の人として研修後の
二人のサポーターさんにお願いして、自然な形で
すこしづつ、人のつながりと支援の輪を広げられたらなあと
思っています。

二人のDFサポーターさんが気持ちよく引き受けてくださり
もうすぐ、保育園の前にかわいい花壇がお目見えします。


ささやかな町づくりの試みです。