湯河原へ ・・旅サポの試み〜

10月10日 湯河原へミカン狩りと温泉の旅に行ってきました。


認知症フレンドシップクラブと旅行会社の共同企画で、当事者ご
本人と家族とサポーター、合計24名が参加してバスハイクが行われました。


小春日和のなか、みかん園では食べ放題で、甘い〜とか酸っぱい〜とか、味の交換をしたり、取りに行かれない人にとってきてくれたり、ゆったりとした時間を過ごしました。少し急な階段をHさんも皆さんと一緒に登り皆さんにとってもらうみかんをおいしそうにほおばっていました。歩行が少し不自由なHさんですが、ミカン畑でミカンにかこまれて何とはなしにほころんでいる様子、けんちゃん笑顔がちらちら見えました。


昼食はホテル。
ミニ会席と言うことでしたが、炊き込みご飯が季節を感じさせてくれて、満足なひとときになりました。


エレベーターの乗り換えがあったり、足湯に行くのに階段が高かったりHさには、頑張っていただく場面もありましたが、それはそれでサポーターの皆さんの出番もあり、むしろもう少し、Hさんとご一緒した皆さんとの交流をしていただければ良かったなあと、今ごろ振り返って思っています。また次に活かしていきます。


旅サポの今回の取り組みは一つの示唆になると思いました。
参加された方の言葉に中に、「認知症になったからと言って、もうおしまいという考え方ではなく、どこまでも自分らしく生きていっていいのだと言うことを思っています」「こうして皆さんとご一緒に来れること、来ていいんだということを実行出来たことが嬉しいです」
と言うことばがありました。


この言葉は、
安心してこの時間を過ごすことが出来たというお気持ちが伝わってくるものでした。
参加者24名、様々な立場の方がおられその中で、違和感無く過ごせること、ほんの少しの気遣いと支えがあれば実現できること、その一端を顕すことが出来た旅だったと思います。