お買い物サポート スタートしました。

てつこさんのお買い物同行初回 報告


10月から始めようと相談していたお買い物のサポート。
突然ご主人とサロンにやってきて、
「今日からよろしくお願いします」とのこと。
サポーターのマッチングもまだだったのですが、
まずは、やってみることにして、てつこさんと話し合いをしました。



今、どんなお気持ちですか、とたずねてみると
「よく、わからないんです。ここでなにをするんですか?」と
落ち着か無い様子でした。



サロンにはすでにお二人の方が見えておられ、おしゃべりに花が咲いていて楽しそうに笑い声が響いていたのですが、まずこの場所に慣れていただくことかなと思い、てつこさんには台所で、一緒にやっていただくことにしました。


キッチン担当のせつさんとはどうやら年代が近いらしい。
生まれは何年で・・とかそれとなくの自己紹介が始まってすこしづつ落ち着かれている様子が伝わってきて、そのうちに・・・
「高野豆腐は、はじめから小さく切っておいた方が味がしみていくのよ」と言うてつこさんの声が聞こえてきました。う〜ん、いい感じ。



働き者、とご主人が評するだけあって、本当によく気がつきます。
おしぼりがない、とかお茶がぬるいとか、よく動きます。
そうして、だんだんはっきりした顔立ちになっていきます。
目の焦点が、そのものにしっかり向きます。話をしている人の方に顔が向きます。


食事のあと、お買い物に行きませんかと提案してみると
すっきり「そうね、とくに買いたいものがわからないけど・・」と出かけるモードに入ってくださいました。


歩けば10分ぐらいのところです。
膝の痛みを聞きながら、歩くことにしました。
途中2回休んで15分ぐらいかけて行くと、
早速、買い物かごを持って野菜売り場へ。


「ほうれん草はたかいわね、やめて小松菜にしましょう・・
「もやしはハムとかねえ、豚肉と炒めるのよ、主人がすきだから」
審美眼が鋭くて、小松菜やほうれん草の良いものを探すのが上手でした。ゆっくりと眺めながら、サンマで足を止め、買うか買わないか迷ったり、豆腐はどうしようかと考えたり・・わからなくなっちゃって・・、といいつつ、何度も財布を取り出してはこれで間に合うかしら・・足りるかしら・・を繰り返していました。
大丈夫です、と声をかけましたが、それは余計なお世話。


一緒に、これでいくらになりますね、と考えればいいこと。
二人で、だいたいの値段を計算して・・735円と言うとホッと安心した様子。でもまた、すぐこれでたりるかしら・・、となり、これが135円で、これが78円で、と一緒に考え、あ〜大丈夫〜・・を繰り返しレジへ。



買い物を終えると、「何でも高くなったわね」と主婦の会話をして
帰りにはバスに乗って帰りました。



サロンに戻って、また「ここは?」と言う表情になりましたが
お茶をいただいて、少しすると落ち着かれ「私ここは知っています、私の実家です」と言われました。ご主人が迎えに来られたときには、「ご無沙汰しています、」と挨拶されましたが、帰ろうと言う言葉に「夕ご飯を作りますから」と言って戻って行きました。


ご主人の願いは、生活感覚を少しでも取り戻せたら、と言うことですが、一つ一つを丁寧に見ることで、かなり残っているものがあるように思いました。瞬時に見せる表情を大切に受け止めててつこさんのしたいこと、出来ることを一緒にやらせてもらいたいと
皆で話しあいました。。