緑陰認知症講座
昨日に続いて、世界アルツハイマーデーのリーフレットを配りに
Y団地商店会に行きました。
つい最近まで私の勤め先があったところです。
なじみのお店に顔を出すと
隣のお店の方まで来てくださり、
お互いかわりのないことをを確かて、話に花が咲きました。
用件は昨夜、電話で話してあったので
早速一軒づつお届けしていると、
arara八百屋さんで買い物をしていた方が
置かせてもらったばかりのチラシを手にとって
「私もさあ、ぼけて来ちゃって認知症ってんじゃないかって気になってるんさあ、どうなの?」
どうなのと、言われましても・・・とまどっていると
すかさず,お肉のohama]屋さんが
「この人認知症のプロだから,聞いてみな}と威勢よく言ったものだから、その勢いにつられて商店街のベンチに座り込んで
「で、どういうぐあいなんですか?」などと話し始めたら,
その方のお知り合いの方達が次々と足を止めてくださり
4,5人の人垣ができてしまいました。
それで,21日は世界アルツハイマーデーであること
認知症になっても,皆で助け合って暮らせる社会を作りましょう
と,皆で考えていること・・と言うことを話しました。
ところが、皆さん
聞くことよりもお話をする方がお好きな様子で、
・・・あれでしょ,それ、ほら、財布がないって言う、あれ
のことでしょ・・あはは,そんなことしょっ中さあ・・
私なんか財布4つもあるよ、なかったら買えばいいじゃん、ねえ・・それよか、鍋を焦がすんださあ
,これが困るんだよねえ。あれ?あんたも? ・・せっかく煮たものがさあ、真っ黒じゃん,そうそう、それがあれでねえ、やったのよお、わたしも。
・・だからもう作んないのさあ、そこのOスーパーで出来合いをかってね・・・・で、あんたこの間おつりもらわないで帰ったじゃん・・
へえ、そんなことしないよ私は・・だけどそれがそういうとあれに
かどがたつからさあ・・・
・・・続きます・・・
そうなんですよね、
かすかに認知症のただよいを感じながらも皆さん、
毎日を暮らしていらっしゃるのです。
・・・あ、あんた頑張ってよね、こういういいことはみんなでしなくっちゃいけないんだけど、何しろほらわたしらは,年寄りでしょ,もう何にもできないし、若い人らに任せるからしっかりやってよね・・
・・・商店街のケヤキの木陰のベンチで始まった、認知症講座は
かくして幕、となりましたが、お勉強をさせていただいたのは私の方でした。いつまでもこの明るさと元気が続きますように、いつまでも暮らしが続けられる町でありますように、共にこの町で暮らし続けていきましょうね、と言葉にはなりませんでしたが私は言ってみました。皆さん。ありがとうございました。