食事同行の感想

12月7日
仲良しの2人組と、スパゲティを食べに行くというお話しがあり
今日、行ってきました。

私は今年の2月にサポーターステップアップ講座を受けたことがあり、
その時は、登録はしなかったのですが、せっかく時間を使って講習を受けて
何もしないのはもったいないと思い、先日町田事務局に電話をしてサポートをさせてもらえることになりました。1回目は先輩に同行させてもらって、今回は自分が付き添って先輩が同行、という形にしてもらいました。

今回の二人は、同じデイサービスに通っていて顔見知りで仲良しだそうで、物忘れとしての実感は二人でいるときはほとんど意識しなくてもいいということでした。

行く先はご家族が電話で予約してくれてあった場所で
行きなれていると言うことでした。公園のそばの落ち着いたところで
二人とサポーター二人の合計4人で食事しました。

認知症が進んできたので、出来るだけいきたいところや
やりたいことをさせてやりたいという家族の意向でしたが
デイサービスで知り合ったという二人はよくおしゃべりをして
外見からは少しも周りの人と違和感なく初めての人でも気さくに話していて
いい感じがしました。

レストランまでは、千紗さんの家族が送ってくださったので
その中で挨拶したりして今回の内容を打ち合わせすることにしました。
その時、二人とも「私達は名前が覚えられないので、名札をつけてください」といわれ、
ちょっと焦ってしまい、名札ですかと聴くとデイサービスの職員さんは皆つけているとか。

名札があると安心だというのです。
そう言う物は持っていなかったのでちょっとあせりました。
レストランで名前をつけて入るということはしたことがなかったので
少し恥ずかしい気もしました。
それでも、お二人にとっては初めてあった人の名前が分からないと言うことであれば
話も続かないかも知れないと思い
紙に名前を書いて、テーブルの上に置きました。
そう言えば、今はいろいろなところで首に名札をかけている人を見かけますから
名札をつけていてもおかしくないかも知れないなあと思いました。

食事はスパゲッティで、25種類から選ぶと言うことで
私も何にしたいか迷うような品数でしたが、二人はさっと決めてしまわれ
好きな物は決まっているのだと思いました。

先輩が4人それぞれが頼んだ物の名前を書いてテーブルに置いたのですが
覚えられないと言っていたのでいいアイデアだとおもいました。
途中でトイレに立ったときも一緒に行って「ここで待っているから」というより
「お先にどうぞ」という方がいいとか、手洗いは出てきたら自分の方から先にやるとか
そう言う細かいことも教えてもらっていたので、自然にやってみることが出来ました。

今回はお友達同士ふたりだったので緊張しましたが、全く心配することは起きませんでした。
ご家族と一緒でも外食は出来ると思いますが、こうして友達と出かけられればまた違った楽しさだろうと思います。あちこちに行くわけではなかったので、座って食事をするということだけだったので、話を聞いていれば良かったので、趣味や女学生時代のこと、新婚の頃など聴くことが出来ました。

サポーターとして気がついた事はたくさんあります。、財布を持ってきたかどうか何度も確認したり、同じ話を何遍も繰り返したりすることでは、本人はその事を知っているということでした。講習では何度も同じ話をしても本人は忘れているので初めて聴いたように返事をしてくださいといわれましたが
話の中で「さっきこの話したっけ?」とか「言ったかどうか忘れたけど・・」とか「何度も言ってごめんね」とか言います。記憶が薄れてしまうので、と言っています。

だから同じ話を繰り返すと言うことも、全く初めて聴いたように、という感じではなくさりげなく「そうでしたね」とか「一度ききました」というように誠実にお返事をすることも大切なことではないかと思いました。教えてもらうだけでは分からないこともあるし、先入観をもっていては返事に困ってしまうこともありました。

7時に迎えに来てもらってお二人と別れましたが今回は私の方が、利用料を払うべきではないかなと思ったくらい、気づきが多かったです。卵の殻を割ったばかりのサポーターですがこれからも、チャンスがあれば声をかけて欲しいと思います。報告書の替わりに感想文を送ります。                                       (村)