カラオケに行きましょう

ショートステイから帰ってきたら
言葉がなかなか出なくなって、
何をするにも意欲がない・・・

奥様からそんな話を聞きました。

そこでふと考えました。
一日をどんな風に言葉を使っているのだろう、と。


話をするときに、オープンクエスチョンと
クローズドクエスチョン、と言う話しかけの方法があります。

たとえば、
今日はどこへ行きましょうか?と聞くことは
相手が、○○へ行きたい〜とかまたは、△△へ行こうと思う〜と、
ある程度意志をはっきりと伝えることが出来ます。
そうすると聞いた人に具体的な意志が伝わり、会話が次に繋がります。
簡単ですがこれをオープンクエスチョンとします。

その一方でたとえば
コーヒーを飲みますか?と聞かれたら
「はい」または「いいえ」だけですんでしまい、
質問した人に、結果だけ伝わり会話は続きません。
それ以外の答えは必要がないからです。
この問いかけの方法をクローズドクエスチョンとします。


この病気になると、症状として言葉がうまく浮かんでこない
または忘れてしまっている事が多いことは誰もが知っています。

それで、なかなか思い出せないことがあったりすると
この病気だから、仕方がない、と言って(親切心から?)
返事がし易いように(返事を待っていられなくて?)
おおかたはクローズドクエスチョンになっていきやすいです。

お茶です・・ご飯です・・お風呂です・・
外に行きます・・トイレに行きましょう・・
あちらに座りましょう・・起きましょう、もう寝ましょう・・
・・・ショートでの声かけは、こんな感じじゃないでしょうか?
(もし、違っていたら、ご一報ください。先入観を訂正しますので)
はい、という返事しか、要求されないとしたら、それはある意味
言葉の封じ込め、にならないでしょうか?


どちらのクエスチョンも使う場面があり、
状況に合わせて使っていくことが大切な事はもちろんですが、
これ(クローズドクエスチョン)で、仮に一週間過ごしたらどうでしょうか?

身体は、絶対安全にまた安心して過ごし、
それで、無事に家に帰ることが出来ると思いますが、
心の安全はどうでしょうか?。

ショートステイから帰ってきたら、カラオケに行きましょう。
大きな声で歌って、楽しみましょうね、Iさん