歩き続ける

先日、栃木に住む友人から電話で
「うちのおじいちゃんも、最近徘徊が始まってねえ・・」
と言う相談が来た。


・・・徘徊って言ってもさ、家が田んぼの中だから
おじいちゃんが歩いているのは、田圃の向こうに見えるわけだけどさ、それでもかなり遠くまで行っちゃうのさあ〜、疲れて座り込んでいるときもあるけど、足の裏に血豆が出来るくらい歩くんだよ。

それが破れて、靴が血だらけになっても痛いって言わないし、連れ帰ってもまたすぐ、出て行っちゃうのよ。


この間は、隣の人が軽トラで連れてきてくれたんだけど、
見つけてくれたその時は、靴の底がパカパカはがれていて
足の裏が真っ赤に血で染まっていたんだって。



徘徊って何とかなおすこと出来ないの?



治すことは出来ないとしても、
一緒に何とか緩和できることを考えたい。
近々行ってみることにしたのだが、何かいい方法はないだろうか?


長年お米を作り続けてきた人で、
田んぼ命、の人だったから、
毎日田んぼの見回りを
しているのだと言うことは、推測できる。



しかし足の裏が血で染まるほど歩き続けるというのは
どのような事なのだろうか?
足の裏の手あてがすむと、また出かけてしまう、と言う。
痛いと言わないらしいが、どのようになっているのだろうか?


もう用水路には水は無いが、
いつ転倒して落ちるかもしれない、と言う不安もあるから
ついて歩くんだけど・・私も限界で・・と言いつつ、
無理に止めようとはせず、一緒に歩いているという
そのことに、一縷の安堵感をもらった。


おじいちゃんが一生米作りをしていると思っているのなら
最後までその気持ちを大事にしてやりたい、と言う
彼女の気持ちを応援出来ないものかとあれこれ考えている。


このケースの徘徊について、何かいい方法はないものだろうか?